株式会社エアユニットサービス

空対空回転型全熱交換器 

 全熱交換器とは
スウェーデンで開発され1966年に日本に導入された空対空回転型全熱交換器は、シンプルで確実に効果のある
省エネルギー機器として、空調設備には欠かせない外気処理機器として位置付けられました。
現在でも数多くのオフィイスビル、病院、工場、研究施設、ホテル、学校、コンサートホールなど
新鮮空気取り入れの熱回収器として活躍しています。
ローターエレメントとは
全熱交換器のローターエレメントは、特殊な表面処理をした平板と波板とをハニカム状に積層して円筒状ホイールにしたもので、
このローターが回転する事により熱交換をします。
冷房時には、ローターが回転することにより高温、多湿な外気が全熱交換器を通過するとき
、顕熱と潜熱がエレメントに吸収されるので外気は、予冷、除湿され導入されます。
エレメントに吸収された熱は、ローターが回転して排気側に放出されます。
暖房時には、これが逆のサイクルとなり、外気はエレメントにより予熱、加湿されて導入されます。
排気はエネルギーをエレメントに吸収された後、屋外ヘ放出されます。



 点検整備の必要性
全熱交換器のローターエレメントは、エアフィルターの日常点検を実施していても、
微細な粉塵は、通過してエレメントに付着し徐々に経年劣化的な目詰り進行を起こす。
その為、定期的にエレメント内部のダストを除去する必要があります。
(エアブロー)ローターエレメントの目詰り状態が進行すると、圧力損失が大きくなり
送風量が減少し(処理空気量が減少する為、熱効率は見かけ上良くなる)
しかし、全体の熱エネルギー回収量は、減少するので結果として冷、暖房時の空気能力低下の要因となりコストアップを招きます。
また、エレメントの目詰りによって軸受け負担の増加(破損)やゴムシール損傷、脱落等の二次的被害が起こります。
目詰りが進行した状態で、エアブロー作業をしても粗塵をローター外へ吹き飛ばすことが
困難になった時が、一応の寿命と判断致します。



 全熱交換器の寿命
全熱交換器は主要部品の熱交換体(エレメント)とケーシング、駆動部、シール等から構成されており、個々に耐久年数があります。
全熱交換器にも色々なタイプがあり、下記内容が全ての機種に当てはまる事は御座いませんが
心当たりのある項目が御座いましたら是非一度ご連絡下さい。

現場調査〜御見積り提出まで迅速対応無償にて対応させていただきます









注意:下記の耐久年数は、当社の今までの経験や更新をした時期を目安にしています。
    使用条件、運転時間、設置場所、地域などにより変動いたしますのでご了承下さい。
NO 名   称  耐久年数 交換目安

本体ケーシング

20年

  • 錆が発生し穴があいている。
  • 修理の出来ない状態まで腐食が進んでいる。

ローターエレメント

15年

  • 手で触るだけで目が潰れてしまう。
  • 手で触るだけで崩れてしまう。
  • 光を通さないほど目詰まりしている。

駆動モーター

7

  • グリスが溶け出し異音がする。
  • 手では触れないほど高温になる。

駆動Vベルト

10年

  • 柔軟性が無く、硬くなっている。
  • 亀裂、ひび割れがある。

ローターシャフト

15年

  • ボス部に隙間がある。
  • 回転時にきしみ音がする。

ローター軸受

10年

  • ローターが傾いている。
  • 手では回せないほど重くなっている。
  • 聴診をすると異音がする。

エアシール・ゴムシール

5年

  • 柔軟性が無くなっている。
  • ひび割れが出来ている。
  • ゴムシールの破片が落ちている。
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